越冬した冬水田んぼに春が来た。さあ、田植えの準備だ。 土を耕し、代掻きをして新たに水を張る。山の水は冷たい。 田んぼを囲む「ぬるめ水路」の手入れも欠かせない。
春を迎えた棚田
雪が解け、春の妖精ことカタクリが現れた。 数週間後には、地上から姿を消してしまう妖精だ。 里人にとっては走りの山菜。春の味を残していく。
畔に咲いたカタクリ
雪ほり、雪のけ、雪ほげ、雪かき、雪よせ、雪なげ...。 豪雪の地で除雪を表す言葉は色々だ。 そんな雪仕事をしても、家を囲む雪壁は高さを増していく。
深雪の冬
さらさらと降りはじめた雪は、夜もこんこんと降り続けた。 翌日は、雪の華で枝がしなり、家は深雪に包まれる。 雪が音を吸い込んで、里はしんと静まりかえる。
深雪の里