健菜米の棚田から
雨が恋しい毎日です。

雨が恋しい毎日です。

暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか。吉川も連日35度を超え、猛暑日が続いています。
いつも山本さんのレポートなので、今日は私、中村昭一の田圃を紹介します。

私の田圃は、健菜米の仲間の中でも、比較的標高が高い大賀地区にあります。その分田植え時期が遅いので、出穂も遅く、先週ほぼ自家受粉が終わりました。稲穂もこうべを垂れ始めました。

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青々として、棚田が一番美しい時期です

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稲穂もうこうべを垂れ始めました

さて、受粉が終わると、いよいよ登熟(とうじゅく)が始まります。これから収穫まで約1カ月半くらいですが、これからは水が必要な時期。ところが、今年は連日の猛暑で、水不足の心配が出てきました。
山間部ですから、例年なら適度に夕立があって水の心配などないのですが、今年は本当に雨が少ない。
雨乞いをしたい気分ですね。

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この状態ならまだ大丈夫ですが、これから水不足が心配

田んぼの手入れが忙しく、自家用で栽培している野菜の畑はほっぽらかしでしたが、トマトは概ね順調のようです。こちらは水はなくとも、美味しく育っています。

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田んぼの隣にあるハウスではトマトを栽培

とにかくコシヒカリはもうひと踏ん張りです。

熱中症に気をつけてがんばりますので、出来栄えを期待していてください。

稲の花

稲の花

先週は台風4号が新潟をかすめましたが、幸い風が弱かったため、農作物への影響は軽微でした。稲はちょうど出穂(しゅっすい)の直前だったので心配していましたが、何事もなくほっと一安心。雨もあがり、予定通り出穂が始まり、同時に稲の花が咲き始めました。

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白い花のようなものは実は「おしべ」。

出穂、開花が始まったのは土曜日(14日)頃からです。写真にある、白い花びらのようなものが、「おしべ」。出穂するとすぐにもみが開き、おしべ6本とめしべ1本が出てきます。おしべは先端を破いて花粉を飛ばし「めしべ」が受粉します。
受粉が終わるとほどなくもみが閉じます。開花から閉じるまで僅か3時間程度。あっという間に自家受粉が終了します。

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写真中央左です。もみが開いて受粉しています。

上の写真は、ちょうどもみが開いて受粉しているところ。いいタイミングで写真が撮れました。
もみが2つに割れるように口を空けているのが分かりますか?これが受粉の瞬間です。この後、まもなく口を閉じます。もみの中では受粉した翌日から胚が生長を始め、ほどなく、稲は頭を垂れ始めます。いよいよ米粒の登熟が始まります。

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蜘蛛も元気。

今日も蜘蛛は元気です(笑)。

田んぼの蜘蛛は大歓迎

田んぼの蜘蛛は大歓迎

今朝田んぼを観察していたところ、蜘蛛の巣を発見しました。
農薬や除草剤が盛んに使われてた60~80年代は、まったくと言っていいほど、田んぼから生き物が消えていたのですが、最近はいろいろな小生物が復活しています。

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今年初めての蜘蛛の巣を発見。

健菜倶楽部のカタログでも、「トンボ」や「メダカ」、「ホタル」など、様々な生き物が田んぼに帰ってきていることを、紹介していますね。でも私たち農家にとっては、蜘蛛の復活こそうれしいものです。蜘蛛は農薬に敏感な生き物。安全な田んぼでないと、巣を作ったりしませんから。

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孵化する前なのか?蜘蛛の幼虫を発見

「蜘蛛の糸」ではありませんが、やはり神様のお遣いと思って、大事にしたくなるものです。農作業をするのには、ちょっとじゃまだけど、なかなか愛嬌があってかわいいですよ。私が変わっているのですかね。

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クラゲのような小さな蜘蛛。かわいいと思うのですが・・・

永田農法のうまい根(2)

永田農法のうまい根(2)

今朝撮影した写真です。
しばらく中干ししていたのですが、このところ晴天続きで、田圃が乾いてきたので、
今から水を入れようと思っています。

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今朝の稲の様子。結構伸びましたね。

水を入れる入れる前に、前回の話の続きの「永田農法のうまい根」を撮影しました。地面が割れているところでしか確認できないので、探すのがホネなのです・・・。

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1枚目です。分かり辛いですか?

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2枚目。こちらはアップで撮影しました。

2枚目の写真は、クモの巣のようでしょう。実はあれが毛細根「うまい根」なのです。
この根はこの後もどんどん発達し、水抜きをして田圃に入る度に、地面に弾力が出てきます。最後の頃はまるで絨毯の上のようにふかふかになるんですよ。一方、一般栽培の場合は、直根ばかりが発達して、このような毛細根は見ることができません。
毛細根に覆われた永田農法の田圃では、秋に稲を引き抜こうとすると、バリバリと音を立てて、地面ごとはがれます。かなり力がいるんですよ。それだけびっしりと張り巡らされていることがわかりますね。

永田農法のうまい根(1)

永田農法のうまい根(1)


ここのところずっと雨続きで、写真が撮れなかったため、更新が遅れました。ゴメンナサイ。さきほど雨が上がったので、急いで私の田んぼを写してきました。

中干しをしているので、水を抜いているのですが、雨のせいであんまり乾いていません。今年の新潟は雨が多く曇天続きで、蒸し暑い日が多いのですが、こういう天候だと、稲の生長速度が速まります。

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今日の私の田圃の様子です。まだ曇天ですね。

前回報告した通り、最初に大きく育ててしまうと、生長を抑制できないので、今になって焦っている農家は多いのではないでしょうか?この時期に稲が伸びすぎると、出穂(「しゅっすい」と読む。穂がつくこと)率が下がるからです。でも、永田農法の田んぼはみんな大丈夫。順調そのものです。

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このくらいのサイズがちょうどよい。

さて、健菜のサイトをご覧の方なら、永田農法の「うまい根(地表面に広がる毛細根)」の話はご存じかと思いますが、その走りの根が地表に出ていましたので、写真を撮りました。細いもやしみたいなやつです。わかりますか。
地面の下ではだいぶ広がっていそうですね。但し、これは毛細根ではありません。この根の周りに、産毛のような細かい根がさらに発生するのです。そして地表一面に広がります。あと10日くらい経つと、梅雨が明けて、もう少しはっきりするでしょうから、その時また報告しますね。

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地表に出始めた永田農法の「うまい根」。白いもやしみたいなやつ。

中干しが始まりました。

中干しが始まりました。

 いよいよ中干しの時期になりました。
 前回の報告で、「栄養成長から生殖成長へ移行する大切な時期」と書きましたが、今のところ私たちの田んぼは順調に移行できていて、正直ほっとしています。


分けつは6本までが目標

 永田農法の基本は、栄養成長の段階で、稲を大きく育てないこと。なるべく背丈は短く、葉の色は薄くなるよう育てています。分けつは一本の苗に対して6本を目標に抑制(普通は10本以上)します。田植えのとき、1株につき3本ずつ植えていますので、分けつ後の1株の本数は18本が理想ということになります。多くても21本くらいにしたいですね。下の写真を見ていただくと、稲が頭を垂れることなく、ピンと立っているでしょう。これはうまく成長を抑制できた証拠です。

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小さく育てた稲。背丈が短く、色も薄緑色で出来栄えに満足。これから中干しします。


中干しを開始

 中干しとは、田んぼの水を引き、水の中で酸欠状態だった根に空気を与え、活性化させてやる作業です。もちろん、田んぼが乾いたら水を入れ、しばらくしてまた干すという作業を繰り返すわけですが、永田農法の場合は、3日に一度くらいの頻度でこれを行います。栄養生長の段階で稲を小さく育てているので、お天気と相談しながら、今日は水をあげよう、今日は乾かしてやろうと、きめ細く水の出し入れを行うことができます。
 一般栽培のように稲が大きく育っている場合、水があると、どんどん成長してしまうので、なかなか水を入れられません。そうすると田んぼが乾燥しすぎるため、根が傷んでしまいます。永田農法というと、からからに乾いた田んぼを想像する方が多いと思いますが、そうではなく、必要最低限の水を、こまめに出し入れすることがポイントなのです。

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中干しを開始しました。


清冽な伏流水を使う田圃

 健菜米の田んぼには、尾神岳から湧き出てくる地下水(伏流水)を引いています。私の田んぼにはコップが置いてあって、作業をして喉が渇くと、その同じ水を飲んでいます。びっくりなさる方も多いのですが、この水は環境省の名水百選に選ばれたこともある「大出口泉水」に由来するおいしい水なんですよ。とても冷たいので、稲にもいい影響を与えてくれます。

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田んぼにはコップが置いてある。

今が大切な時期

今が大切な時期

 田植え後25日が経過した田んぼです。
 今年は田植えの時期が遅かったうえに、その後気温が上がらず、成長が遅れています。まあ、この遅れは心配しなくても、十分取り戻せるのですが、今は別の意味でとても大切な時期です。それは、これから2週間程度で、1株あたりの茎の本数が決定してしまうからです。専門的には「栄養生長」から「生殖生長」へ移行する時期にあたります。

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これは今日の私の田んぼの様子です。

「有効の茎」と「無効の茎」

 ところでみなさんは、茎の全てが稲穂になると思っていませんか。じつは、穂の出る茎は、一般栽培の場合全体の6~7割程度です。つまり残りの3~4割は、穂が付かず、ただ稲わらを栽培しているだけなのです。

 穂の出る茎を「有効の茎」と言い、その割合を有効歩合と言います。永田農法では、有効歩合を高めるために、様々な技術を駆使して栽培しますが、基本的には肥料を極力控えて、生殖生長に移行する前に「無効の茎」を増やさないようにします。だから、今が大切なのです。

密植を防ぐために大事なこと

 ちなみに私の田んぼでは、有効歩合は9割に達します。仲間の田んぼでも最低8割はキープしています。逆に歩合が悪く、穂の付かない「無効の茎」が多い田んぼは、密植になりやすく、風通しが悪くなり、光合成もままなりません。

 よく「株の間隔を空けて栽培することで、風通しを確保し・・・」などと宣伝している広告を見かけますが、そんな単純なことではありません。本当は1株当たりの茎の本数をコントロールして、有効歩合を高めることが、大事なことなのです。

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あと2週間程度で1株の茎の本数が概ね決まります。

今年の田植えは3週遅れ

今年の田植えは3週遅れ

 いよいよ田植えが始まりました。
 
 今年は平場が5月15日前後、山あいは5月20日前後に始まりました。
私(山本秀一)の圃場は下なので、ほぼ終了しましたが、山間の大賀地区にある中村昭一さんの圃場は、ちょうど今がピーク。お天気次第ですが、5月末頃完了するそうです。 
 昔は田植えといえば4月下旬~5月上旬のゴールデンウィーク中と決まっていましたが、今年は大雪の影響でしろ掻きの準備が遅れたのと、低温のためだいぶ遅くなってしまいました。こういう年は、農家の技術が試されることになります。


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ここは仲間の圃場です。早朝、4時30分頃です。いよいよ田植え作業が始まります。

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尾神岳が田圃に写り込む角度で写真を撮りました。朝陽がきれいでしょう。


田植えの出来栄えは、土の下ごしらえで決まる

 私の圃場は一枚約50アールあります。今は機械で田植えしますので、大体2時間位で1枚完成です。昔は手植えでしたので、本当に大変でした。そう考えると楽になりましたが、機械の植えの場合はやり直しがききませんので、慎重に慎重に運転します。まっすぐ丁寧に植えないと、あとあとの管理が大変なのです。

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今度は私の圃場の田植えです。軽トラに苗を積み込み出発です。

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この日は田植え日和でした。

 田植えをスムーズに進めるためには、前回報告した、「荒くれ」や「しろ掻き」による、土の下ごしらえが大切です。土がとろとろの状態でないと、稲が定着せず、浮いてきてしまうからです。また、田植え直後の水の管理も大切です。ちょうど良い高さに水が張っていないと、風で苗が抜けることがあるからです。

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田植えしたときは浅水で管理します。未だ根が出ていないので、水が多いと風で抜けてしまうのです。

いよいよ苗作りが始まりました。

いよいよ苗作りが始まりました。

山はまだまだ雪化粧ですが、
平地では概ね雪が消え、ふきのとうが芽生えています。

4月も曇天で寒い日が続きましたが、春の足音は確実に近づいています。
いよいよ稲作農家の出番です。田植えの季節が近づいてきました。
これから忙しくなりますよ~。

まず最初は苗作り。

お米の栽培は田植えが最初と思っていませんか。
健菜米は、種にもこだわりと安全を追求しますので、必ず自分達で苗作りをします

まず最初は、種まきです。
健菜米コシヒカリの種まきは、均一で正確に播種するために、播種機械を使用しています。

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これが播種機械です。土を入れて、種をまき、灌水します。

さらに、育苗機(出芽機械)というところに入れて、発芽させます。お湯を使って水蒸気を出し、発芽を促す機械です。
32℃くらいの温度で3日くらいかけると、発芽します。

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出芽機械です。このコンテナみたいな棚に3日入れて芽が出るのを待つ。

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見事に芽吹きました。ちょうど1センチ位です。


田圃では「荒くれ」作業を開始

一方、田圃は土を耕してから、水を張って、「荒くれ」という作業に入ります。
泥をトラクターで攪拌させることで、土がなじむことはもちろん、
適度に酸素が入り、栄養が行き渡ります。

「荒くれ」作業は、3日位間隔をあけて、同じことを2度繰り返します。
田植えの準備に欠かせない作業です。

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田圃を耕しています。この後水を入れます。むこうに見えるのが霊峰・尾神岳です。

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「荒くれ」の作業です。3日後に同じ作業を行います。

吉川町の春霞

吉川町の春霞

春間近の風景をご紹介します。

冬から抜け出す春の走り、春霞です。
雪が急激に消えてゆく際に蒸気が発生し、霞がかかることを言います。

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方田地区から尾神岳方面を撮影。霞の下は健菜米の田圃

今年は雪が多かったので、何度もこの現象が見られました。
日中にもかかわらず霧状態で、一瞬前が何も見えなくなります。

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平地でもこの通り何も見えません。

健菜米コシヒカリ頒布会

健菜米の棚田

健菜米の棚田 健菜米コシヒカリは、新潟県内でも豪雪地帯として知られる上越市吉川地区の尾神岳中腹で栽培されています。ここは山(尾神岳)からの湧き水が豊富で、日本の原風景とも言われる、美しい棚田が広がっています。田んぼにはメダカが泳ぎ、夏にはホタルが飛び交う、幻想的なほど自然に恵まれた特別な場所です。

永田米研究会

永田米研究会 健菜米コシヒカリは、米作りに精通したベテラン農家で組織する永田米研究会が栽培しています。永田農法歴20年の中嶋巌さんを会長として、約30人の農家が登録しています。それぞれが競い合いながら、日本一の米栽培に励んでいます。

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