最近、高級食パンがブームですね。バケットなどのハード系パンもいいけれど、柔らかくて甘い香りがする食パンも大好き。焼きたてを目当てに、私も人気店の行列に並んだりしています。翌朝はそのパンを少し厚めに切り、健菜ジャージー・バターをちょんちょんと四方に載せてオーブントースターに。黄金色の焦げ目がつき、バターがジュワッと溶け出したらタイミングを逃さずに熱々をいただく......。これ、最高です。
「それ、イギリスだとちょっと馬鹿にされるのよ」
同世代が集まった女子(?)会で、トーストへの愛を語っていたら、ひとりにこう言われてしまいました。これはアメリカ人の食べ方で、カリカリに焼いた薄いパンを2枚に切り、バターやジャムを塗るのがイギリス式。トーストが冷めていることは気にしないのだとか。
「イギリス人ってかわいそう」
この意見には一同異論なし。それから、会話は溶けたバターが生み出す美味を数え挙げることに......。
「ホカホカのご飯にバターをのせてお醤油を一滴!」「じゃがバターは芋を崩しながらバターを混ぜる」「サーモンソテーは仕上げにバターを一片追加」と生唾を誘う話ばかりでした。
さらに、会話はバターの選び方へと発展。昔はフランスに行く度にバターを買い込んでいた食いしん坊や栄養士もいるので、話が尽きません。発酵バター(輸入品中心)とミルクの風味が残る軽めの高級バターが高評価です。
しかし、健菜ジャージー・バターを知っている人が少なくて、健菜伝道師を自認する私としては悔しくてなりません。
ジャージー牛乳の濃厚な旨みと風味をもちながら、クリーミーで上品、クセがない逸品中の逸品。いろいろな食べ方が楽しめることを力説することになりました。「乳牛に与えるエサから違う」と説明すると、みんな興味津々でしたが、その後、健菜倶楽部から買ってくれたかしら。
ところで最近、ダイエットが気になる身としては「禁断」ともいえる大好物が増えました。それはライ麦の黒パン(ドイツパン)の薄切りにバターという組み合わせ。ホロホロで酸味があるパンとバターのコクがマッチした味はワインにもあい、病みつき状態です。おいしいのは溶けたバターだけじゃありませんね。
(神尾あんず)
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