先日、バターのストックを切らせて近所のスーパーに行ってみると、バターの棚は空っぽ状態。品薄なのが当たり前になって、「販売はお一人様、一本まで」という張り紙がプラスチックカードに変わっていました。健菜ジャージーバターを届けてもらっていると、バター不足のことをつい忘れてしまいます。その折は、仕方なくマーガリンを購入しましたが、いっこうに減りません。
やっぱりバターじゃなくちゃ、トーストもスクランブルエッグもおいしくありません。
ところが若い仕事仲間と話していたら、「マーガリンがあるからバター不足でも困らない」と言うのです。さらに、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の使用規制が、欧米では厳しく行われていることも「知らない」と言われ、びっくりしました。日本はWHOの基準を守っているので、あまり神経質になる必要もないのでしょうが......。健康面でも、やっぱりバターじゃなくちゃ、とわたしには思えます。
とはいえ、バターもいろいろ。25年ほど前は、フランスに行く機会があると、プラスチック容器を持参して、量り売りのバターとチーズを買って、お土産にしていましたが、今はそんな必要がありません。輸入品も豊富になり、国産バターもいいものがありますね。
なかでも健菜ジャージーバターは、風味がやさしくてクセがなく、口当たりがよいのが気に入っています。乳脂肪分が高く、味が濃厚なジャージー牛乳が原料だけに、ミルクらしさが感じられるバターです。
パティシエに言わせると、ジャージーバター独特の風味がお菓子には欠かせないのだとか。また、数日前にネットで予約しなければ買えない、あるパン屋さんでは、時々、ジャージーバターの食パンを売り出しますが、濃厚なバターの風味が感じられると大人気で、告知と同時に売り切れているようです。
さて、わが家では、バゲットには酸味がある発酵バターを合わせ、トーストには絶対に健菜ジャージーバターと決めています。お料理の仕上げはジャージーバター。
ちなみにトーストを用意するのは夫の担当です。パンにほどよく焼き目がついたらバターを落として、再びトースターに...。焦げた香りがしてきたら完成です。彼に言わせると、パターが焦げ始める瞬間を逃さないことがコツ。
よいバターだけに大切に扱っています。おかげで、今日もおいしい朝食をいただきました。
(神尾あんず)
河内晩柑は、数ある晩生種の中でも最終ランナーだ。 蜜柑だが初夏の味。八代海を望む農園に生産者を訪ね...
テレビをつけたら、タレントさんが何かを食べながら「メチャメチャおいしい」と言っている場面。食べ物...
昨年の3月、有明海に面した干拓地に玉ねぎ生産者を訪ねた。 おいしさの秘訣は「にがり」。でも、それだけ...
長崎の野菜農家には厳しい春になりました。暖冬で雨が多く、計画通りの生産ができなかった上、価格が暴落...