健菜プレミアム葡萄ジュース

大人のためのご褒美ジュース

 わが家は大人だけの暮らしですから、夏でも、冷蔵庫で甘い飲み物が冷えていることはありません。普段あるのは野菜ジュースと手作り冷茶(健菜の冷茶パックはホントにおいしい!)、それにビール。
 でも、ときどき健菜プレミアム葡萄ジュースが仲間入りします。いつも冷やしておかない理由は、わたしにとって、よそゆきの飲み物だから。
 このジュースは、休日の朝などに、「庭仕事を終えたら、あれを飲もう!」と決め、食品庫からボトルを取り出して、いそいそと冷蔵庫に移すのが、いいのです。これは、いわば、ささやかな自分へのご褒美。気持ちを上げてくれる特別なジュースです。
 だから、飲むときも、ゲスト用グラスやワイングラスに注ぎ入れ、フルーティーな香りを楽しみつつ、ていねいに頂きます。

赤、白、どちら?

 ジュースには赤白の2種類があり、夫が好きな赤は、ワイン用の品種、カベルネソービニヨンが原料です。この品種は小粒なので、果皮から出る色や渋味がしっかりしたワインができるとか。その特性は、ジュースにも現れて、色がこっくりと濃くて、わずかな渋味が、大人好みのおいしさにつながっていると感じます。
 一方、わたしは白が好き。原料のナイアガラは、糖度が高く、果物としてそのまま食べる品種。ジュースは琥珀色で、華やかな独特の香りがして、甘く、微かな酸味が、後味のよさをもたらしてくれます。
 どちらも、北海道の生産者がこだわって栽培していると聞きました。収穫後、すぐに果汁をしぼりますが、売り出されるのは半年後。この間、果汁に含まれる澱が沈殿するのを待つそうです。濾過すればいいのに、時間をかけるのは、肝心の旨味を残すため。名前に付いている「プレミアム」は伊逹ではありません。大切に飲みたい、大人のジュースです。
 ところが......。

子どもも大好き

 お正月、わが家には、義母を中心に、子ども夫婦、孫夫婦、玄孫(やしゃご)が勢揃いして、賑やかにお節料理を囲みます。そのときの子どもの飲み物は、水かルイボスティーと決めていたのですが、3年前、「ジュース!」というリクエストについ負けてしまいました。
 わが家にあるのは健菜の葡萄ジュースだけ。しかたありません。「もったいないな」と思いつつ、ボトルを取り出したところ、小学2年生から4歳までの4人の子どもが、「おお!」と目を輝かせ、コップに注ぐと、物も言わずにゴクゴクと一気飲み状態に...。
 子どもは正直です。全身で「これ、おいしい!」と表現していました。
 それ以来、お正月は葡萄ジュースを用意しています。
 「子どもにはもったいない」というのは彼らに失礼でしたね。それに、「毎年、大おばあちゃんと会って、おいしいジュースを飲んだ」と子どもたちが記憶してくれるかもしれません。用意する甲斐があります。
(神尾あんず)




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