環境制御と名人技

環境制御と名人技

環境制御」という言葉があります。これは、作物を栽培する環境をシステムで管理すること。最近は、大規模施設だけでなく、ふつうのハウス内にこのシステムを取り入れる生産者も出てきています。
 どんな管理をしているかというと、ハウス内の湿度や温度を自動的に調整したり、作物の状態に合わせて、タイミングよく灌水や養分の供給を行ったり......。植物の光合成が活発に行われるように、炭酸ガスを発生させることもあります。
 環境制御により、作業が自動化されて労働を減らすことができ、また、収穫量を高めたり、品質が安定することが、システム導入のメリットです。じつは精緻なデータを集めて活用すると、これまでは難しかった「名人技」の再現も不可能ではありません。健菜には、独自の環境制御で、きゅうりやトマト栽培に取り組んでいる生産者がいます。応援したいと思います。 

永田まこと (健菜倶楽部生産部 顧問)

全国の生産者を訪ね、父に代わって永田農法の指導もしている。

新着エントリー

  • 絶景農園育ち 最おくての蜜柑は初夏の味

    河内晩柑は、数ある晩生種の中でも最終ランナーだ。 蜜柑だが初夏の味。八代海を望む農園に生産者を訪ね...

    健菜通信:今月の特集 | 2024年05月
  • 健菜たまごのマヨネーズ

     テレビをつけたら、タレントさんが何かを食べながら「メチャメチャおいしい」と言っている場面。食べ物...

    健菜スタイル | 2024年05月
  • 「にがり」が要の玉ねぎ栽培

    昨年の3月、有明海に面した干拓地に玉ねぎ生産者を訪ねた。 おいしさの秘訣は「にがり」。でも、それだけ...

    健菜通信:今月の特集 | 2024年04月
  • 多品種栽培も視野に

     長崎の野菜農家には厳しい春になりました。暖冬で雨が多く、計画通りの生産ができなかった上、価格が暴落...

    土かぜ日記 | 2024年04月
ページの先頭へ