トマトジュース

贅沢のお裾分け

 共働きで高収入の若い夫婦を、パワーカップルというそうです。すると、姪はパワーシングルでしょうか。実家から独立し、旅行や食べ歩きを満喫している彼女が、しばしばやってくるのは、わが家の食事と食品のお裾分けが目当て。先日は「重過ぎて無理」という私の言葉も意に返さず、健菜の野菜などと一緒にトマトジュース(1リットル瓶!)をバッグに詰めて帰っていきました。  ジュースのストックはこれが最後だったのに...。原因をつくったのは夫。いや、私かも。

やめられない贅沢

 「このロールキャベツすごくおいしい」
 この日、ランチを絶賛する姪に「秘密はこれ」と見せたのは健菜トマトジュースでした。その反応は「やっぱり健菜なのね」というもの。わが家の食べ物の多くが健菜のものであることを知っている彼女には想定内だったのでしょう。
 実は私、スープやロールキャベツなどの煮込み料理に、トマト缶ではなく、健菜トマトジュースを使うことが多いのです。正直、鍋にジュースを注ぎ入れる度に「こんなにおいしい ジュースを調理に使うのは贅沢すぎる」とは思います。でも、料理が一段とおいしくなるのだから、やめられません。
 それを聞いて姪は「いいなあ、でも、私には健菜のジュースは手が届かない」と発言。すると夫が「じゃあ、1本持って帰ったら」と気前よく言うではありませんか。私は「パワーシングルなんだから、本当によいものは自分で取り寄せなさい」と言いそびれました。

煮込みからストレートへ

 上着要らずの日が増えると、トマトジュースの出番は冬の比ではありません。春夏の出番は朝食メイン。朝、ジュースを一気に飲み干すと、清々しく、
「おいしい」で1日が始まります。今朝、冷蔵庫を開けて「トマトジュースはどこ?」と探していた夫は、ストックがないことにがっかりしていました。自分の気前良さが原因なのに。  夫どの、大丈夫。明日には注文したジュースが届きます。
(神尾あんず)

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