《6月》熊本すいか
内容量:約6kg/1玉 、生産者:熊本県熊本市/内田康吉
お届け:6月上旬まで出荷します。
本体価格:6,615円(税込)、送料・梱包料:1,050円(税込)


内田農園を訪ねたのは、ゴールデンウイーク初日の4月28日。快晴の空にこいのほりが泳いでいるこの日、熊本県は夏日を迎えていた。
4月は花冷えが居座ったような寒い日が続いただけに、すいか栽培が盛んな付近一帯は活気づいていた。大玉のすいかを抱きかかえて運ぶ女性も、集荷場へと向かうトラックも、先を急いでいる。
すいかの季節がやってきた!
縞々模様の青い実は、待ちに待っていた初夏の陽射しを浴びていた。
専業を選んだ若い生産者

甘いだけじゃ納得できない。
かぐわしさもシャリ感も最高品質を目指したい。
内田智浩さん、7年目のすいか栽培。

この日は、内田農園でも収穫に追われていた。その作業の手を休めて、取材に応じてくれたのは内田智治さん。31歳の若い生産者だ。健莱の生産者はベテラン揃いだが、内田さんのように若い生産者もめずらしくない。
農村は後継者が少なく、急速に高齢化が進んでいるが、健菜の生産者である父母の姿を見て「自分も」と専業の道を選ぶ後継者がいるからだ。「未来を拓こう」という志とともに永田農法を始める若い生産者もいる。
「ぼくが家に戻ったのは7年前なんです。それまでは市場で花の卸売りの仕事をしていました」
その当時、すいかを栽培して20年になる父・康喜さんは、周辺農家に比べ抜きんでた高品質のすいかを作り続けていた。
「親父は栽培のプロ、職人です」
しかし、それも出荷後は一般栽培ものに紛れてしまう。味がピークを迎える時期は、熊本市場にすいかが溢れて、唖然とするほどの安値に泣くことも少なくなかった。 「農業を続けていくために、ぼくたちが賢くならなくちゃいけないと思いました」と智治さん。
「品質のバラつきや、傷があるものを一緒に出荷して自分の首をしめている生産者もいます。農家だって信用がいちばん大切なのに...」
市場で働いていただけに、信用の大切さは身に染みている。
もう、数の時代ではない

※かぐわしさも、シャリ感も絶妙。
糖度は13度以上
「もう数をたくさん作ればいい、という時代ではありませんよね。ちゃんといいものを栽培して、内田農園のすいかが欲しいと思ってくださる消費者に届けたいです」
だからと、智浩さんは妻の真理亜さん、長男の倍良ちゃんの親子3人が写ったシールを作って、内田農園のすいかにベタンと貼るようにしている。小さなシールは、生産者としての誇りと責任のあかしだ。
お父さんの康喜さんとも親交があった健菜倶楽部の生産担当者は、内田農園で栽培されるすいかに、つねづね注目してきた。
そして、数年前から果物頒布「毎月果実便」で大玉の熊本すいかのお届けを実現。なつかしいすいかの味がするとお客さまに好評をいただいている。
山すその栽培適地で

※山裾にはスイカのハウスが並ぶ

※玉回しをして、まんべんなく太陽の光を当てる

※着果棒の色で着果した日がわかる
そのすいかはどのように栽培されているのだろうか。内田農園があるのは、金峰山の東側、山すその栽培適地だ。心地よい風が吹き抜けていく傾斜地は、「赤ほや」と呼ばれる砂混じりの赤土で、水はけがよく、また水もちもいいという土壌。水管理が栽培の決めてとなるすいか栽培にはまことに都合がいい。
内田さん一家は、1月の年明け早々に苗の定植を行う。1カ月後には花が咲き始めるが、最終的には1株に1個だけ実を残すため、大半は摘花する。株元に近い花(内田農園では15節以下と決めている)は、みな落とす。この時期は曇天が続くのでミツバチに頼れず、受紛は一つずつ手で行う。
「ハウスの中はサウナ状態です付これがいちばん辛い」と智治さん。すいか栽培は真冬も汗だくだ。
無事に実が着くと、その横に着果棒を立てる。日によって色の適う着果棒を使い分け、着果日が正確に分かるようにしておくのだ。
収穫適期に無頓着な生産者は着果棒は使わず、一気に収穫してしまう。しかしこれでは、未熟も過熱も混ざり、品質はばらついてしまう。
「うちでは着果樺を立てた日から43~45日後が収穫の目安です」
41~42日で収穫をするのが一般的だが、内田農園はゆっくり待つ。「収穫は1日ずれても味に大きく影響します。微妙に調整しています」
玉回しをしてまんべんなく太陽の光を実に当て、葉を見ては樹勢を調え、わき芽を摘み、品質を追求する作業は、毎日、終わりがない。
「こだわっているのは糖度。実の中心部が糖度13度なら、皮に近い外側でも11度ある。これなら赤い部分を残さず食べてもらえますよね」

※受粉は一つずつ手で行う。
43~45日が収穫の目安
「でも...」と智治さんの言葉は続いた。「甘いだけじゃだめなんです」
糖度11度でも13度のものよりおいしく感じることがある。包丁を入れた時にプーンと立つ高い香り、シヤクシヤクとかじった時の硬過ぎずやわらかくもない独特のシャリ感、果汁がのどを通る時の爽やかさ...、おいしさの要素を数え上げたらきりがない。
「うちでは甘いだけじゃなくて、おいしいすいかを作りたいんです」
そのために電解質の水を使ったり、海草を使うなど工夫もいろいろある。
では今年の出来はどうか。もうすぐすいかの出荷が始まる。その味に大いに期待したい。
- 健菜の果実
※送料・梱包料は商品単価に含まれています。
※商品ページ掲載のお届予定日に、産地より直接発送します。
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