健菜誕生物語・りんごジュース

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健菜倶楽部のりんごジュースは「あかね」でつくられている。

夕陽に染まる雲を思い出させる「茜」をその名前にもつだけに、あかねは完熟すると見事なまでに赤くなる。真紅といってもよいほどの赤だ。

完熟すると皮の赤みが果肉にうつってピンク色のフチどりに。搾った果汁もほんのりピンク色。これが他にはない特徴となり、淡い夕陽色の美しいジュースが生まれる。


ジュースに最適な品種「あかね」

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※生産者、安芸慎一氏

このリンゴジュースの製造は、健菜倶楽部が発足して間もないころから、企画された。

その理由は、なんといっても北海道余市郡の生産者・安芸慎一さんの存在によるところが大きい。永田農法の趣旨に賛同して、当初から野菜づくりにも積極的に協力してくれていた生産者である。

その安芸さんは、山の斜面に赤土の果樹園をもち、ブドウやリンゴを栽培している。そこで栽培されていたあかねは、健菜が考える理想のジュースに最適だったのだ。

紅玉とウスターペアメンの交配で、1939年に生まれたあかねは、日本生まれの品種では2番目にすっぱいりんごといわれる。酸味を抑えることを目的に生まれた多品種と違い、「香り」を重要な選抜基準にされて育てられためずらしい品種で、さわやかで甘酸っぱい香りを放つ。

あかね特有の酸っぱさは、むしろうれしい特徴だった。摘果を強く行って栽培個数を限定し、永田農法により栽培すれば、果実の糖度は高めることができる。しかしそれだけでは感動を呼ぶ果実は実らない。完熟したときに、甘さと酸っぱさが調和するには、高い糖度に匹敵する酸味も必要だからだ。

その絶妙のバランスを、高い栽培技術をもつ安芸さんならば、実現できる。実際、完熟のあかねを搾った試作ジュースは期待を裏切らず、すばらしいものだった。そうして、ほどなく、販売を開始したのだった。


旬を閉じ込めるという発想

北海道を中心に栽培されているあかねは、もともと生産量が少ない。その上、2000年頃には、2年続きの大雪と台風、黒星病の流行の影響で、余市郡では樹齢20~30年の果樹が次々に枯れ、生産量の減少に拍車がかかった。

しかし、安芸さんの農園は影響なくほぼ品質も安定し、改めて「敵地」ならではの環境のよさと、栽培技術の高さを認識させてくれた。

現在、健菜倶楽部では10月に生食用のあかねをお届けしている。健菜倶楽部であかねを知り、あかねが大好きになったというメンバーの方もいらっしゃる。

しかし、果肉がやわらかいあかねは貯蔵性がなく、完熟のおいしさを堪能できる「旬」はわずかな期間しかない。そう考えると、健菜のりんごジュースは、ほんのわずかしか味わえない完熟の香りと甘酸っぱさを、手軽に1年中楽しむことができるもの。つまりは「旬」のボトルなのだと思う。

今年も安芸さんは、10月の収穫最適期にだけ健菜倶楽部のためにジュースを搾る。毎年ヌーボーりんごジュースをご案内できるのは11月中旬の予定です。

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