いよいよ中干しの時期になりました。
前回の報告で、「栄養成長から生殖成長へ移行する大切な時期」と書きましたが、今のところ私たちの田んぼは順調に移行できていて、正直ほっとしています。
分けつは6本までが目標
永田農法の基本は、栄養成長の段階で、稲を大きく育てないこと。なるべく背丈は短く、葉の色は薄くなるよう育てています。分けつは一本の苗に対して6本を目標に抑制(普通は10本以上)します。田植えのとき、1株につき3本ずつ植えていますので、分けつ後の1株の本数は18本が理想ということになります。多くても21本くらいにしたいですね。下の写真を見ていただくと、稲が頭を垂れることなく、ピンと立っているでしょう。これはうまく成長を抑制できた証拠です。

小さく育てた稲。背丈が短く、色も薄緑色で出来栄えに満足。これから中干しします。
中干しを開始
中干しとは、田んぼの水を引き、水の中で酸欠状態だった根に空気を与え、活性化させてやる作業です。もちろん、田んぼが乾いたら水を入れ、しばらくしてまた干すという作業を繰り返すわけですが、永田農法の場合は、3日に一度くらいの頻度でこれを行います。栄養生長の段階で稲を小さく育てているので、お天気と相談しながら、今日は水をあげよう、今日は乾かしてやろうと、きめ細く水の出し入れを行うことができます。
一般栽培のように稲が大きく育っている場合、水があると、どんどん成長してしまうので、なかなか水を入れられません。そうすると田んぼが乾燥しすぎるため、根が傷んでしまいます。永田農法というと、からからに乾いた田んぼを想像する方が多いと思いますが、そうではなく、必要最低限の水を、こまめに出し入れすることがポイントなのです。

中干しを開始しました。
清冽な伏流水を使う田圃
健菜米の田んぼには、尾神岳から湧き出てくる地下水(伏流水)を引いています。私の田んぼにはコップが置いてあって、作業をして喉が渇くと、その同じ水を飲んでいます。びっくりなさる方も多いのですが、この水は環境省の名水百選に選ばれたこともある「大出口泉水」に由来するおいしい水なんですよ。とても冷たいので、稲にもいい影響を与えてくれます。

田んぼにはコップが置いてある。

