田植え後25日が経過した田んぼです。
今年は田植えの時期が遅かったうえに、その後気温が上がらず、成長が遅れています。まあ、この遅れは心配しなくても、十分取り戻せるのですが、今は別の意味でとても大切な時期です。それは、これから2週間程度で、1株あたりの茎の本数が決定してしまうからです。専門的には「栄養生長」から「生殖生長」へ移行する時期にあたります。

これは今日の私の田んぼの様子です。
「有効の茎」と「無効の茎」
ところでみなさんは、茎の全てが稲穂になると思っていませんか。じつは、穂の出る茎は、一般栽培の場合全体の6~7割程度です。つまり残りの3~4割は、穂が付かず、ただ稲わらを栽培しているだけなのです。
穂の出る茎を「有効の茎」と言い、その割合を有効歩合と言います。永田農法では、有効歩合を高めるために、様々な技術を駆使して栽培しますが、基本的には肥料を極力控えて、生殖生長に移行する前に「無効の茎」を増やさないようにします。だから、今が大切なのです。
密植を防ぐために大事なこと
ちなみに私の田んぼでは、有効歩合は9割に達します。仲間の田んぼでも最低8割はキープしています。逆に歩合が悪く、穂の付かない「無効の茎」が多い田んぼは、密植になりやすく、風通しが悪くなり、光合成もままなりません。
よく「株の間隔を空けて栽培することで、風通しを確保し・・・」などと宣伝している広告を見かけますが、そんな単純なことではありません。本当は1株当たりの茎の本数をコントロールして、有効歩合を高めることが、大事なことなのです。

あと2週間程度で1株の茎の本数が概ね決まります。

