健菜のひみつ
※細かい根を繁茂させる、石交じりの赤土土壌

肥えた土より痩せた土

健菜のひみつ
※石交じりのパイナップル畑

健菜トマトの農園の土は、カラカラにひび割れるほど乾燥しています。石ころだらけの赤土です。生産者の中には、先祖伝来の肥沃な黒土を人に譲って、山のガラガラの土を農園に運び込んでいる人もいるほどです。じゃがいももかぼちゃも、パイナップルも、その農園の土は石ころだらけです。
健菜の生産者は、肥えた土をつくるのではなくて、微生物が活発に働き、植物が健康に育つのを助けるような土づくりをしています。

ひみつの根のこと

健菜のひみつ
※直根が消え、細かい根が繁茂する

健菜の野菜を畑から引き抜くと、細かい毛細管のような根が石ころを抱くように密集しています。石は昼間の熱を貯め、冷え込む夜に適度な温度と、結露したわずかな水分を根に与えてくれます。地表近くを縦横に密集するこの特殊な根を、私たちは「おいしい根」と呼んでいます。肥料や水が多いと発生しない不思議な根です。生産者たちは、この根を繁茂させることをとても重要視しています。
実は永田農法の最大のひみつはこの根にあるのです。

直根より「おいしい根」

健菜のひみつ
※地表面に現れる糸のような毛細根
 (写真はきゅうり)

一般栽培の作物は、枝根とそれに1本の直根がぐんぐんのびていきます。「おいしい根」はのびません。直根は、植物の成長を促す窒素成分を吸収します。窒素成分を大量に吸収すると、成長の速度が早まり、収量が上がりますが、無理な成長は、味が薄くて栄養分の低下を招くばかりでなく、植物自身がアクやエグミのもとになる有害成分を生成します。
一方、水や肥料を極限まで減らして栽培すると、地中にあるわずかな栄養分や、空気中の水分まで求めて、糸のように細かい無数の毛細根を張り巡らせます。これが「おいしい根」です。
そうやって、野菜は自分の力でおいしさを高めていくのです。